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『パーティーガール』 原のり子 [◆ロマンスコミックス]

パーティーガール
パーティーガール (エメラルドコミックス ロマンスコミックス)『パーティーガール』
◆コミック化◆原のり子
◆原作◆リンダ・ハワード
◆発行◆2009.10.



地味でさえない図書館の司書デイジーは34歳の誕生日の朝、心に誓う。退屈な自分を変えて、幸せな結婚をする…と。
手助けもあって、美しく大変身した彼女は周囲にトラブルを引き起こすが、強引で荒々しい警察署長のジャックに助けられる。
理想と正反対で結婚に向いてない彼なのに、デイジーは恋に落ちてしまい…!?
====================

原作、現在私の二見でのリンダの唯一の既読作です。(一応かなりの既刊を所有してるんですが、『いつかロマンス小説に疲れてきたときに』と積んであります(~_~;))
と、言う訳で3ヶ月連続刊行された中でこれだけは即購入してしまいましたww(いや、原先生が好きなのもありますが)

あらすじの展開にとある事件の絡むサスペンスが織り込まれてきます。
独立と自分探しと(一応は)伴侶探しに奮戦するヒロインと、無性に彼女に惹かれ且つ嫌な予感に彼女を守ろうと奮戦するヒーローがvv 
作戦どおりヒロインは周りが振り返るくらい綺麗に変身するんですが、実はその前から目をつけてアタックしようとする機会をうかがっていたヒーローがツボでしたv

感想としては…原作の筋にかなり忠実なんですが、物足りない……
一番の物足りなさはやっぱりサスペンス部分の緊迫感のなさかと(汗)
この作品、コメディアスな部分とサスペンスの部分が絶妙にハイテンションに絡まっているんですが、コメディアスな部分は原先生独特の手法で表現されていて好みはあるけど楽しめるvと言う感じだと思うのですが……『命を狙われているかもしれない』という展開になった時も同じようなテンポ&展開で進むので何というか…緊迫感が無い(汗)あ、ついでに一番重くて憂鬱になる部分もさっくりカットしてあったv(レイプの現状なんか鬱になるよ…その分軽くなるのは問題ないと思うくらい!)

コミカルな部分(確かのリンダのテンポとは違うけど)やロマンスの部分は何度か読み返すうちにしっくり来るようになったのですが、それだけがどうしても落ち着かなかった……
原先生ご自身がサスペンスが描けないと言うのではなく、ページ数の問題がかなり大きいと思うので……もっとページ数をとって描き込んで欲しかったなぁ・゚・(ノД`;)・゚・

あ!あと、マイダスを飼いはじめた時のヒーローの反応が!もっと『番犬を飼うと思ってたのになんだこの毛糸玉は!』的な反応だと思ってたのに(ノд・。)
マイダス自体はころころとひそやかに可愛いんですがvv(例のものにじゃれるシーンとかカットさなれて無くてよかった(爆笑))

あ、キャラクターデザインは原先生なりに原作に忠実かと。個人的にヒーローがちょっと若い印象だけど…脇のキャラとかイメージどおりかと!

確認しようと思って蔵書を探したらあると思ったところになかった…がーん、もっかい買おうかなぁ(代わりに持ってないと思っていた本を発見ww あら、マッケンジーシリーズMIRAでもそろえてしまっていたらしい…(馬鹿))

パーティーガール (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)『パーティーガール』 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)
んでもって原作。既読。
◆発行◆2002.2.



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コメント 4

イヴ・D・ローク

今日、本屋で悩んだんですよ。
パーティガールはアタシも何度も読んで大好きな作品だし、原先生も好きだし・・・

ダケド、表紙のジャックとデイジーのイメージが違ったので止めちゃいました。
サスペンスの部分が際だつからこそ軽いタッチのロマンス部分が面白くなると思うんですよね。

アタシは好きな作家の作品は本棚に並べています。ダケド、読みたいと思ったときに見つからないと新たに買いたくなる気持ち分かりますw
アタシも買った。

by イヴ・D・ローク (2009-10-09 22:18) 

合歓木ゆん

>イヴ・D・ロークさん

と言うか、私も主役の二人以外はイメージだったんですが、主役が…(ごにょごにょ)
上では書きませんでしたが、変身前のデイジーのイメージは個人的に納得でした。が、変身後が…(ごにょごにょ)なので差し引き0で?

仰るとおりです<際立つからこそ
特に二見のシリーズはサスペンス色が濃いのでここを落とされると面白さ半減かと。
はらはら感がない……

好きな作家の作品はコレクションボックスに作家名を書いてまとめて保存してるんですが…
どこに行ったんだろう(ノд・。)
いや、まじでww

パーティーガールはダブって買っても人におすすめして渡せるので買う価値あるので、いい値段で見つかったら買いますわ(笑) 既に一回友人にあげてるんですがww
by 合歓木ゆん (2009-10-10 00:27) 

まお

パーティーガール、やっと読めました。

私は原作未読なんですが、
ゆんさんのおっしゃる通り、
サスペンス部分が希薄だな~とは思います。
とはいえ、ロマンス漫画でレイプなんか
詳細に書き込まれたらドン引きでしょう。
藤田先生の雑誌連載のヒストリカルでも、
ネタとしてはかなりギリだったかと思うので。

コメディタッチは「原のり子」調で軽快。
キャラも原作読んでないんで、違和感さほど無し。

ただ、この作品に限らず、
原のりこ子先生の作品群読んでて思うのは、
「HOTシーンがHくさくないなぁ」と。
Hの描写が下手なわけじゃなくて、
自然すぎるというか、さらっと流れるというか。
「情熱的に求め合う」ような場面でも、
そんなにいやらしく感じないんですよね。
それは決して欠点というのではなく、
原先生の特徴だと認識しています。

それなりの大人の男女にとって、
SEXって特別なことじゃなくて、
日常生活内の普通の行為の一つじゃないですか。
原先生は性生活を
取り立てて淫靡で隠さなければならないものだとは考えてらっしゃらないと思われるんですよね。
そういう考え方が作画に出てるんじゃないでしょうか。

私のその考え方には概ね賛成ですが、
色っぽい画なのに、
肝心のところはさばさばしてるのは
ちょっと勿体無いかもなぁと。
リンダ・ハワード描かせて
こうもやらしくならないのは最早奇跡かも(爆)

HOTシーン除けば、
原先生結構リンダ作品とは相性良さそう。
今度はページ数もう少し増やして
描いてみて欲しいですね。

しかし、リンダ・ハワード作品のHOTシーンを
上手く描ける作家さんってなかなかいませんね~(嘆息)

by まお (2009-10-12 12:50) 

合歓木ゆん

>まおさん
上記コメントで他の方ともお話させていただいてますが、この作品の原作の面白かったところはサスペンスの中で際立つコメディだったと思うのでそれが無くって大変残念です……
せめて、後半命を狙われている緊迫感や犯人妻の逼迫巻が欲しかったです…レイプもシーンそのものはなくてももっと犯罪として許せない痛みが表現されてたらな…と。
原先生のオリジナル何作か読ませていただいてますが、それがかけない先生だと思ってないので残念なんですよ!

おっと?お返事からずれてしまってますね(汗)憤懣やるかたないと思ってやってください(汗)

他の作品は兎も角HOTシーンは本作違和感が無かったです(笑・他のイメージの方が強い作品だったので…行方不明なのでなんともいえませんがww)
そしてまおさんの見識になるほどっと。
確かに他の原作品もそうかも…いや、そんなテンポが好きなのかもですv


リンダもですが、マッケナとか、もしこれからコミック化されてもあんまりイメージな先生いらっしゃいませんね(苦笑・それもあって歓迎できない気になってますよ…)
by 合歓木ゆん (2009-10-15 13:50) 

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