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『涙で別れた過去』 広瀬美穂子 [◆ハーレクインコミックス]

涙で別れた過去
涙で別れた過去 (HQ comics ヒ 3-1)『涙で別れた過去』
◆コミック化◆広瀬美穂子
◆原作◆ペニー・ジョーダン
◆発行◆2009.11.



名門カルブリーニ家の当主ガブリエルは今は亡き分家の当主カルロの遺児である双子の息子たちの後見人となった。
双子の母サーシャは、10年前ガブリエルを捨て、40以上も年上のホテル王カルロのもとへ走った忘れもしないかつての恋人。金目当ての結婚はあてがはずれ、カルロの残した借金で一家は破産寸前だ。裕福な暮らしから一転、無一文となった彼らの運命は、いまやガブリエルの手中にある。
復讐の時は来た――僕のもとを去ったことを、死ぬほど後悔させてやる!
====================

ヒロイン息子の双子を見たとたんに『ヒロインがヒーローと別れて年上男性の元に走った』理由がわかってしまうというコミック特有の性質を含んだ作品(いや、それを作画で表現できる広瀬先生も素晴らしいですが)
ヒーローに『お前は何故気が付かん?』と、言いたくなります……

ただ、それをドラマティックで幻想的な作画で展開されるので否応なく引き込まれます。

展開的に残念だったな~と、思うのはコレだけ傲慢自分勝手なヒーローの懺悔後悔シーンが詰めが甘かったことかなぁ。それまでの展開が押せ押せだっただけになおさら。
ただ、空白の4ヶ月間で(えぇ、これは必要な4ヶ月だったんですが…)ヒーローがもがき苦しんだんだろうと勝手に解釈して補填しておきましたがw
逆に双子の告白であんまりにどっかーんと来てた~と言う表現だったら、4ヶ月も待たせたヒーローに『お前今まで何をやっていた!?』と言いたくなったかもしれませんww

で、本作でなによりいい味を出していたのが双子ちゃんたち!
無邪気な子供として魅力を振りまいていたかと思えば、締めるシーンで『なんて大人な言動をするんだ!?』と、ちょっと吃驚させられたりw

私としては、今後の双子の将来…というか将来の女性関係が気になりますww
二人とも素晴らしいヒーロー候補だと思うんですけどv どっちかは絶対一目ぼれのめろめろヒーローになるねッ!(ちらっと調べた限りではスピンとかはなさそうですが~)

作画は祝!ハーレ御復活の広瀬先生。
その前が2006.6.ですから、ほぼ3年半ぶりなんですよね~~ 一応、昨年一度予定だけでて消えてしまったと言う過去はあるんですが(汗)
広瀬先生は私がハレコミにどっぷり漬かるきっかけを与えてくださった作品を手掛けられた先生なので感慨もひとしおですv
本作も素晴らしかったし、今後のご活躍を切に切に期待しておりますわv

で、前後になりましたが前作と比べて線が格段に美しくなっておられます!
というか、それまでの作品が画材の質なのか(印刷技術が云々は考えにくいんですが…)線が薄れたり消えたりしている事が多くて折角の作画が台無しだったんですよね(汗)
も~それもないし、モブシーンの甘さもないし、質が上がったって感じですよvv
キャラクターも脇に至るまで魅力的でv
特に双子たちの生き生きしている事!(ロマンスグレーの教授が素敵だった…)

これからも幻惑的でドラマティックな作品を期待しておりますv
(ただ、広瀬先生はスピード作画をされるとすぐに画面に出てしまうのでスケジュールを詰めすぎられないかが心配です…)

涙で別れた過去 (ハーレクイン・ロマンス 2233)『涙で別れた過去』
んでもって原作。未読。
◆発行◆2007.10.



◆どうでもいいツッコミ(笑)◆

え~っと、文字通りどうでもいいツッコミですww
ちょっと表には載せれなくてww

追い込まれるような展開の後、二人はとあるきっかけで箍が外れて愛を交わしてしまうのです。
それが、ハーレお約束の

誰もいない海でハダカで泳ぐ

展開なわけですが(爆笑・いやいや人魚姫幻想ですなw)その時、ヒロインはまぁナイトドレスを脱ぎ捨てて泳いでいたんでアレなんですが、問題はヒーロー!

泳ごうと思って海に来て上着を脱いだ時天女の羽衣に気が付いて捕まえるんですが……
その時まだジーンズを履いている。
海に入るシーンでもまだ履いている。
そして、その後の砂浜のシーンでももう履いている。

いつ脱いだんだろう……でも、脱いだ事は既成事実があるんですが…
海水にぬれたぴったりとしたジーパンはさぞや脱ぎにくかった&履きにくかった事でしょう! ……それとも最後まで脱がずに済ませたんでしょうか……

まぁ、ぴーでもぴぴーでも絵にならなかったからコレでいいんだけど!(大爆笑)
しかし水中遊戯なんてめったにないのによくぞ広瀬先生は2回も……
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なすか

私も素直で頭が良いツインズの将来のが気になりました!(*^∇^*)

まぁどっちもマザコン気味だろうけどね!

『何でママを捨てたんだ!』って言い出す年頃になる前に丸く収まって良かったよ~w本能的に理想の男性像をヒーローの中に見てとって憧れを抱いたのなら、これから二人にとっての理想の夫婦像はヒーロー&ヒロインよね~

とか妄想してます(笑)

あと、絶対次に産まれるのは『妹』です!

父と兄でベタベタに甘やかさなきゃ!(*^∇^*)

大きなお腹を撫でながらウットリするヒーローを見て笑う双子…とか、陣痛始まって真っ青になるヒーローを励ます双子…とか

思い浮かぶのは家族にメロメロなったヒーローと、しっかり者の双子なんですが…妄想しすぎですんません。

そのくらい良かった、この作品。

…ゆんさんと同じ順番で感想上げそうなんで次は変えねば~(笑)
by なすか (2009-11-06 08:40) 

まお

ゆんさん、こんばんはー(^^♪
「いつわりの微笑」の次がこれなんですねっ(^^)v
私も今月のハーレ社刊行分では
本作が2番手評価でした。

さすがはメロドラマの女王ペニー・ジョーダン作だけあって外さない展開はお見事。
でも、私も冒頭であの双子見た瞬間に
物語の背景すぐに分かっちゃいました☆

発売前は本作が今月の一番手かなと
予測してたんですけど、
「いつわりの微笑」に個人的な泣きのツボを
押さえられてしまう嬉しい誤算があって、
本作はその次に。
でも、話の構成としてはこっちの方が優れてるかも。

実は自分に別れの原因があったのに
それに全く気づかず、裏切られたはらいせに
ヒロインを責めていたぶるヒーロー。
ハーレの王道ですね。

このお話のツボはヒーローヒロインともに
不幸な幼少期をおくり、
そのために心に傷を負っている点。
そこを克服して
真実の愛にたどりつくまでのお話ですが、
私のこれまで読んだ作品群の中で、
ヒロインが策略的にヒーローに近づく話って
結構珍しい部類かなぁと。
過去の出会いのきっかけがそんな感じなんですけど、
それもヒロインの負い目になってたり。
しかし、女はやはり男より強い。
いや、正確には「母は強し」ですね。
いつまでも過去の傷を抱え込んで
前に進めないヒーローよりよほど建設的。
ヒーローよりとっとと先に
未来を見つめて進んでいきます。
実際、ヒーローと別れた理由も
ヒーローのその性格が原因だし。
○○できると男ってほぼ100%
女に置いていかれますね(爆)
とまあ、ドラマチックな展開で
さくさく進むお話ですが、
王道的展開過ぎて物足りないかな~とも思ったり。

しかし、今回何より嬉しいのは
やはり広瀬美穂子先生のご復活でしょう!
あのすんばらしく華やかな絵柄。
「シンデレラの舞踏会」シリーズとか、
ヒストリカルの「消えたプリンセス」とか、
もう読んでてうっとりもんでした。
ハーレ向きの華やかで美しい画風を持った先生って

いるようでなかなかいなかったりするわけで。
実際、ハーレ社で今お仕事なさってる先生方にしても、
以前から宙出版でお仕事なさってた先生方を除くと、
画に華やかさがある先生っていうと…
ぱっと思いつかないくらい。
そういう状況での広瀬先生の復帰は
朗報以外の何物でもありません(^^♪
これから是非是非コンスタントに
お仕事して下さることを切望しますっ。
できれば、「シンデレラの舞踏会」シリーズ
3作目「星の輝く夜に」の直接のスピンオフ
「クリスマス・ブライド」を
漫画化して頂けたら嬉しいなっ☆
などと、勝手な希望を(^^ゞ
by まお (2009-11-07 00:48) 

合歓木ゆん

>なすかさん
いや、私も妄想が暴発しているのでこの作品……
今月はコレと『いつわりの微笑』で大変でしたww

理想の夫婦像はヒーロー・ヒロインでもありそうですが、理想の男性像にはもう一人の父親も混ざってきそうなので、二人それぞれの恋愛が変わってくる可能性があってそれもむはむはなんです(笑)

妹!
私も女の子希望です!!
てか、広瀬先生の作画も妹一押しでしたね(笑)

なすかさんが次は変えねば~と、言われたので意識的に外してみましたww
……いや、3番目に上げたかったのの感想が上がらなかったんですけどねッ(笑)
by 合歓木ゆん (2009-11-10 03:45) 

合歓木ゆん

>まおさん
やっぱりハーレお約束の展開としては断然こっちでしょうね!
お約束が詰まりすぎててほくほくでしたわ~(笑)
それを助長される広瀬先生にもvv

『シンデレラの舞踏会』は今なら(今でも?)デジコミのほうでがんがん押しているようですし、コミック化されると喜ぶ人は絶対多いですよね!
ただ、ほとんど完結編な雰囲気もあるし、原作発行もそんなに変わらないしホントは直後にして欲しかったなぁ~~というもやもやが……

ハレ社の新しい方で~そっちの意味?で期待しているのは藤丸先生なんですが。
1作ではまだアレなんで、次回作はまだかな~vっと(笑)
by 合歓木ゆん (2009-11-10 03:47) 

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