LS-323『時をさまよう恋人』 ヘザー・グレアム

『時をさまよう恋人』
◆ヘザー・グレアム
◆邦訳・2007.4.
◆原作・1993.

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
気まぐれな時の扉が開くとき、
いにしえの貴公子がよみがえる。
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
タイトル通り、タイムスリップもの。
ヒーローはアメリカ南北戦争における南軍の大佐。
ヒロインは歴史オタクの祖父＆仲間を持つ未亡人。

戦闘の最中に弟が負傷し、助けを呼ぼうと飛び出したヒーローは山の中で不思議な嵐に襲われる。その嵐が落ち付いたとき、気が付くと彼は北軍の野営地から馬に乗ってやってくる南部女性と接近遭遇する。
すわ、スパイかと彼女を取り押さえたのだが、実は彼女は南北戦争復元祭に参加していた友人を訪ねていった地元の女性だった……！
彼はなに！？これはお遊びよ？　気が違ったの！？

二人が互いの立場を認識するまで何度となく過去と未来を行き来してはらはら。
そのあとは、ヒーローが戸惑う様がツボでしたvv

南軍の英雄たちがヒーローの友人として出てきてちょっとどきどき（笑）
彼が戻らなければ、リー将軍は将軍となる前に死んでいたかもしれない！とか、彼の友人が某所で亡くなるコトを周知の歴史として知ってしまった彼の苦悩とか。
南軍は負けるのだ！と言う事実より、そんな彼らの死が重かったな……

ぎりぎりまで、ふたりがどう決断するのかわからなくてほんとにはらはらしました(T_T)
どういう結末になったかは読まれた方のみのお楽しみと言うことで。キーワードは紙オムツでしたよ（笑）
ヒロイン祖父が…な～……それでいいと思いつつも切ない……

タグ：ヘザー・グレアム 『タイムスリップ』 『ヒストリカル：アメリカ開拓期』