SSブログ

『侯爵の誘惑』綾部瑞穂 [◆ロマンスコミックス]

侯爵の誘惑
侯爵の誘惑 (エメラルドコミックス ロマンスコミックス)『侯爵の誘惑』
◆コミック化◆綾部瑞穂
◆原作◆バーバラ・カートランド
◆発行◆2009.8.



清純な乙女トリーラは従姉の花嫁付き添い人になるため一人旅に出た。
途中、不良貴族に襲われそうになり、魅力的な男性に救われる。名も知らぬ彼に心惹かれ、別れぎわに口付けを許してしまう。
二度と会うこともないと胸にしまいこみ、従姉のベリルから婚約者として紹介されたのはハヴィンガム侯爵…。それは忘れられないキスの相手だった!!
許されぬ恋の運命は…!?
====================

◆19世紀摂政期・イギリス

綾瀬先生はこの前も(その間にハーレ社から1冊入りましたが)バーバラ・カートランドの似たような話をコミック化されていて(汗)
一番最初の印象が『いくらバーバラ・カートランドが似たような設定の話が多いとはいえ、同じ作家さんで同じような話を続けて出さなくても…』と、思ってしまったせいでどうしても頭の中で2作を比較してしまいました~~

まぁ、似たような設定では在るんですが(身近な人に婚約者が居て、そうと知る前(正式に会う前)に彼に会ってしまい惹かれてしまった…どうしよう!)『隠されたプリンセス』は一応婚約前(ただし政略結婚なので前とは言っても(汗))なので罪悪感の程度が違いますし、ヒロインのキャラクターが王女と淑女で華やかさも違うので(笑)違う雰囲気のお話になっておりました。

華やかなどたばた喜劇といった感じのお話なら『隠されたプリンセス
しんみりと切ない想いを味わいたいなら『侯爵の誘惑

かしら?
個人的には『隠されたプリンセス』が好みなんですが嗜好によるかと。どっちがどっちとはあまり…

そして、このお話、ヒーローが自己中心的と言うか傲慢と言うかなところがあって(笑)
自分の領地の現状を知らずにヒロインに諭され……何も言わずに改善に行くww
ヒロインに想いを告げた後、『もしかしたら?』と思いつつ……何も言わずに対策を立てに行くww

何か言って行け~~(笑)
きっとこの二人、彼のほうが同じように何も言わずにふらっとどこかに行ったりして喧嘩になるか破局寸前になるかヒロインが神経衰弱になると思いますwwいや、ヒロインがしっかり手綱を握ってくれることを願いますww

ヒーローの婚約者であった女性の顛末もしんみりじんわりくる一因となってますv

んで、作画は安定の綾瀬先生なんですが、やっぱり前作と比べちゃうとストーリー展開上華やかさが低くてちょっと寂しい。いや、でもこの展開だとコレでいいのでしょうけど。
ただ、勝手な意見ですが、華やかな作品の時は気にならないんですが、しっとりした作品のときの情感表現処理が物足りないと感じてしまいました。描き込みがきっちり入ってるからそう感じちゃうんでしょうか?

ただ、この作品穏やかながらもヒロインの表情が印象的でとても素敵でしたv

ハヴィンガム侯爵の誘惑 (バーバラ・カートランドロマンス (#171))『ハヴィンガム侯爵の誘惑』バーバラ・カートランドロマンス #171
んでもって原作。未読
◆発行◆1999.6.


nice!(4)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:コミック

nice! 4

コメント 2

イヴ・D・ローク

一時期、バーバラ・カトランドにハマった時期がありましたw
古典的な恋愛小説でものすごくじれったい(笑

19世紀って焦れったいですよね。
付き添いがいないと紳士と二人っきりになれないし。
女性の立場は弱いし、

この作品は読んだことがないけどカトランドのヒーローって傲慢な人が多い
by イヴ・D・ローク (2009-08-06 19:58) 

合歓木ゆん

>イヴ・D・ロークさん
バーバラ・カートランドは読みたいと思いつつ手が出せずにおりますww(何故って積読がすごいから。特にヒストリカル) 諦めてコミック化されるのを素直に楽しもうかとww

じれったいですよ~『なんで?』って決まりもいっぱいあるし(笑)
でもそこがなんだかすとんと面白かったりするから不思議。
制限が多い方が愛は燃え上がるものなのですねww

う~んやっぱりロマンス小説の元祖?の所以はここにもあるのですねw<傲慢な人が多い
結局大多数が傲慢な人が好きなんですもの(笑)
by 合歓木ゆん (2009-08-06 20:26) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。