『砂漠は魔法に満ちて』 ＪＥＴ

『砂漠は魔法に満ちて』
◆コミック化◆ＪＥＴ
◆原作◆ペニー・ジョーダン
◆発行◆2010.8.


あの人が私を探しだし、会いに来てくれた!　オアシスのほとりでの再会にサマンサは有頂天になった。
数か月前、アラブ3国の合同地形調査に参加するため、はるばるイギリスからやって来たサマンサは、ホテルの廊下で黒髪の大柄な男性と衝突し、はずみで熱い抱擁を交わした。以来、面影が心から離れなかった彼と今、ようやく・・・。
だが、彼は厳しい表情を見せて立ち去ってしまう。それもそのはず、彼の名はビアハム、英明の誉れ高き砂漠の国ダーラーンの国王だった…!
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映画の一場面のようなひとめぼれ。
二人共にその事を恥じるが、それに対する二人の反応の違いは性格によるものと言うより、立場の違い…と言う気もします。
再度の出会いで、恥ずかしいと思いながらもふわっと笑顔になってしまうヒロインに魅了され……冷たい瞳のなかで相反する思いを相殺しようとするヒーローが……うう、かっこいいｖｖ
もうね、瞳の描写だけでヒーローの心の機微が描写されていてたまりませんｖｖ
ラストシーンの蕩けるような彼の瞳を御堪能下さいｖｖ

また、二人が仕事上で対立？する事になった出来事の根底にある物語がロマンティックでくすぐったいのですｖｖ
ヒロインは彼より長生きをしないといけません。でないとまた川の源流を曲げられてしまうｗｗｗ

ＪＥＴ先生のシークものは定評がありますが、今回はそれにプラスして二人の…おもにヒーローの心の動きが熱まで感じるようでｖｖ(うんうん、と思っていたらあとがきでもやはりそのような描写が！)
黒を効果的に使った作品構成もそれに一役も二役も買っていてきもちいい！！

ペニー・ジョーダンの架空王国ズーランを舞台にした物語『無邪気なかけひき／英洋子』『誘惑はオアシスで／英洋子』『砂塵に舞う花嫁／英洋子』『真夏の千一夜／篠崎佳久子』の作品と地続きで地名なども頻繁に出てきます。が、あまり気にしない方がいいかも……
双子の弟のドゥラックスの物語『風に吹かれる砂のように』は雑誌にてコミック化済み。担当はくればやし月子先生。
昨今、ハーレの２部作っぽいお話を全く雰囲気の違う作家さんに担当させる事がよくあるのですが……これはちょっと予想がつきませんでした(汗)
ある意味、太陽と月ではあるかも知れませんが……(ヒーローには嵌ってるかな？)


『砂漠は魔法に満ちて』
んでもって原作。未読。
◆発行◆2009.3.

タグ：ＪＥＴ ペニー・ジョーダン 『シーク』 『キャリアウーマン』 『ひとめぼれ』

コメント 2

本屋で手にとって悩んだんです。
シークモノ＆ＪＥＴ先生の作品だし・・・
面白そうですね。
買いに決定

by イヴ・Ｄ・ローク (2010-08-06 12:34) 

＞イヴ・D・ロークさん
個人的にはお勧めです～（≧◇≦）
あと、記事には書かなかったのですが、JET先生の描かれるドゥラックスがなんともいえずいい感じでｗ
こんなヒーローキャラのJET作品熱望ｗｗ

残念なのは、その弟のスピンがお話としては面白かったですが、コミックとしてはお勧めできない点かも(^_^;)←ちょうぼうげん
by 合歓木ゆん (2010-08-08 08:33)