T-217『ママじゃないの』 ジュディス・マクウィリアムズ

『 『ママじゃないの』
◆ジュディス・マクウィリアムズ
◆邦訳・1994.7．
◆原作・1993．

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「私、あなたの娘のステファニーです！」
そう言われても、誓って私には子供を産んだ覚えはないのだけれど…
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ヒロインのもとに訪れた一人の少女。彼女の娘だと言い張るのだが、ヒロインには子供を産んだ覚えは無い。だが、出産証明書には確かに彼女の名前と社会保障番号が載っている。
いったいどういうことなの？
そして、その場面を同僚に見られてしまい、彼女は目の前に迫っていたはずの昇進が危うくなってしまう。
誤解を解かなければ！
そんな時、娘の叔父にあたる人物が乗りこんできた。また彼も娘と同じように彼女の言う事を聞いてくれない。仕方ない。乗りこんでいって自分で解明しなければ……

この作品、何が素晴らしいってヒロインの気性！
もともとは仕事一辺倒で昇進昇進と言っていてどうなる事かと思ったんですが！
娘とその叔父が養夫婦の死によってギクシャクとしながらもお互いに愛情を感じたいと焦れているのを見て取って、さり気なく気遣って二人の距離をだんだん縮めて～その手法がハッとさせられて毎回素晴らしくて！
そこできゅ～んと、していた所に『なぜ彼女の名前が出産証明書に載っていたか』を解明。
判った途端に、『あぁ、彼女にそんな重荷を背負わすわけにはいかない。私が母だったといおう』と即決意！
もちろん、その時にはヒーローとの間に感情と躰の縺れが出来ていたんですが（笑）ここではどうしたら良いか悩む（笑）
でも、そのあとも二人で出した答えが愛情に満ちていて……

不満があるとすれば、その答えを知った娘の反応が判らないまま終わった事かと～
あ、あと、人によっては『私は違う』と言い続ける彼女を愛せるヒーローと言う事を聞いてくれない彼に苛立つかもｗ

タグ：ジュディス・マクウィリアムズ 『誤解』