SSブログ

『愛はワインに似て』 もりひのと [◆ハーレクインコミックス]

愛はワインに似て
愛はワインに似て『愛はワインに似て』
◆コミック化◆もりひのと
◆原作◆ジャッキー・ブラウン
◆発行◆2009.12.



ジェイは亡き父のワイナリーを受けつぎ、最高のワインを造るという夢をかなえようと決意した。その矢先、継母がワイナリーを同業者のザックに売ってしまった!
ワイナリーをとり戻そうと必死のジェイをあざ笑うかのように、ザックが提案する。
「共同所有権を認めよう。その代わりに僕は君が欲しい」
息をのむジェイ。彼は面倒のない関係を求めているだけ。これ以上の屈辱はない。
でも、あらがえない。私はこのすばらしくハンサムな男性に惹かれてしまったから!
====================

あらすじを読んだ時はどうかな~と、思いつつ、もり先生の前作のストーリーの運びが凄く素敵で作品内容にはあまり期待せずに買っちゃったんですが……
もう!いい方向に裏切られまくりましたvv あらすじには目を瞑って読むほうが良いです!

あ、あぁvv この展開にまさかクリスマス要素が混ざってくるとは思いませんでしたよvv
かなりドライに見える二人の関係を目に見えてロマンティックにまとめてくださって完璧vv
ヒーローが帽子を被って戸口に立ってるシーンでは泣きそうになりました……!

ヒロインもなりふりを構わないワイン事業一筋の女性という風情が完璧だし、ヒーローも軽そうな男に見えるのに実は胸に熱いものを秘めていて……(ちょっと硬いかな~と言うもり先生の作画がもうぴったり!)
そんな二人なので心の奥に秘めている心情は表面にほとんど現れてきていないように見えるんですが、一読して切ないまでにいとおしい二人の想いを受け止めた後、読み返すと『あぁ、うんうん、ここでこういう風に追い詰められていたのねvv』と、さらにじんわりv
(ヒロインの『愛している』の感覚対象に関するヒーローの勘違いには苦笑いになってしまいましたがww 彼女を知ってどうしてそう思えるんだw)

華やかさは無いタイプのお話だとは思いますが、是非この時期に読んでいただいて心の奥からじんわり来ていただきたいですvv

ハーレ2作目のもり先生。
上記で作画に触れちゃったので人物的にはそんな感じなんですが、背景とか小物とか隅々まで凄く綺麗なんです!
どこをとっても一幅の絵のような……
ワイン収穫のシーンとかどきどきしちゃいましたvv(あなた…) ワインも美味しそうなんですよ~vv 

難を言うなら、何故か眉をしかめていないシーンでも眉間にしわが入っているように見えることが……前半はそういう雰囲気だったのであんまり気にならなかったんですが…嬉しいシーンで嬉しそうに見えないことがww


愛はワインに似て (ハーレクイン・イマージュ)『愛はワインに似て』
んでもって原作。未読。
◆発行◆2008.10.


nice!(1)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:コミック

nice! 1

コメント 6

ヨッシー

今月はこれが一番最初だったのは意外です。
私は逆にあらすじは気になったんだけど、前作がナンかよく分からずに終わってしまったような気がしてダメだったんで、手が出なかったです(汗)
確かに背景とか小物は丁寧に描いてあってよかったですね。
んーーーー、トラウマとまではいかないものの、まだ前作を引きずってるんで、まだお預けですね~
by ヨッシー (2009-12-03 12:40) 

合歓木ゆん

>ヨッシーさん
今月、これが一番最初だったのは……

クリスマスモノだったからです!!!

あぁ、この派手さは無いけど染み入るようなクリスマスお約束展開……!クリスマスモノといいつつ、クリスマスなんて添え物の作品と比べられません!!

あ、でも、ヨッシーさんに勧められるかと言うと悩ましいかも(汗) 判り辛い話でしたって言われそうな気もしないでもないです……
ラストはすっごく良かったんですが!

今年もクリスマス特集したいですが~う~ん~(と、悩むならやれww)
by 合歓木ゆん (2009-12-03 21:47) 

まお

私もゆんさんがこの作品から攻めてくるとは
思いませんでしたわ~(・・;)
でも、他作品のレベルが低い分、
この作品が相対的に浮かび上がってくるのは
仕方ないかなと。

ゆんさんからもり先生の前作の(主に作画面での)
不評っぷりを聞かされていたので、
今回は一体どうなっただろうかと
恐る恐る読んでみたらば、
ヒロインが思ったより色気ついてるじゃないですか。
そりゃゴージャスセクシー系じゃないし、
オシャレしててもヒーローが誉めるほどには
見違えてるようには見えないんですけど、
それでも前作ヒロインよりははるかに女らしさが。
ロングヘアってのもきいているのかな~
ただ、やっぱりもり先生、
HOTシーン不得手なんでしょうね。
ヒーローヒロインの初のお床入りが
完璧スルーされてたのにはさすがに(-_-;)

あと、内容的に不満だったのが、
家族の愛を得られず深く傷ついているヒーロー
っていうのは珍しくない設定ですが、
その場合、強く愛情深いヒロインが
ヒーローの心を癒すのが定番。
「無垢な公爵夫人」「いとしきボディガード」
「砂漠の楽園」「冬空に舞う堕天使と」等々
枚挙に暇がないほど。
ところが本作ヒロイン、
優しい父親の庇護下でずっと暮らしてきたとあって、
前述の作品のヒロインたちに共通した強さとか、
相手の心を汲み取る感受性とか、
そういうのが感じられないというか、
あったとしても十分に表現されてないような。
いわゆる癒し手としての慈母性が
欠けているんですよね~
普段の態度が男性的なのもあるし、
どっちかっていうと愛情の受け手であって、
自分から相手に積極的に愛を注いでるようには
思えないのですが。
先に挙げた作品のヒロインたちが
ヒーローの孤独な魂に早々に気づいて
積極的に癒しの力を発揮するのに比べると、
どうしてもワタシ的には見劣ってしまうんですよねぇ。
だから、ヒーローがヒロインにぞっこんになる過程が
今一つ納得いかないというか。

しかし、作画は美しかったですよ。
細部にまで気配りのある丁寧なお仕事ぶりは
素晴らしい。
やはりハーレは画が美麗でないとね。
今月刊行の他作品の先生方に見習わせたいほど。
いやいや、本作品の作画レベルが最低限くらいの
気持ちで作画に臨んで頂きたいですよ。
ホント、画が下手な作品見てると
本気で「金返せっ」って気分になりますからね。
取り敢えず
本作は買って損はしないレベルではありました。

by まお (2009-12-06 05:44) 

まりりん太

特に内容とは関係無く、この作品に限ってのことではないのですが、よく漫画に出てくるロングヘアのヒロインて、どうして三つ編してる時の方が髪が長いんでしょうか?
普通だと編んだ時の方が短くなるはずなのに。。。
イメージ優先のためか、はたまたそこまで考えていないのか・・・?
私は自分が髪が長いせいかなんか気になっちゃうんですよね(^_^;)

by まりりん太 (2009-12-07 23:57) 

合歓木ゆん

>まおさん
この作品のヒロインって『優しい父親に大事にされて育ってきた娘』だとは思えないんですよ…
むしろ、『愛情の与えられ方を間違って育てられた娘』だと思うんです。

作品を読んで受け取ってしまった父親のイメージは、それなりに愛情はありながらも『仕事に一途で家族を深く理解していない男』なんですよね。(だからこそのあの遺言と言うか…)
ただ、ヒロインが(母親が出て行ったせいもあり)父親に少しでも好かれたくて近づきたくて、父親の一番の愛情領域である『ワイン作り』にのめり込んでいった所為で愛されているように感じていただけであって……

そして、まさにそれを反映するように彼女は『人そのもの』よりも『手法として存在しているそれ』に愛情を注ぐ事しか知らない女性として描かれているのだと。

なので、この作品はヒーロー・ヒロイン共に同じように愛情表現を知らなくてもがくお話なのではないかと……
そのもがいて踏み出せないでいる二人が愛情を表現しあうきっかけが、愛と癒しの季節であるクリスマスであったことに凄く意義があるところがいいんですよ~v
(で、そんなお話なので逆にHOTシーンがスルーされててしっくり来たと思いますのよv もしかしたら原作もそうかもですが…イマージュだし)

ちなみに?ヒーローがヒロインのどこに惹かれたかってゆーと、容姿やらではなく『ワインを愛する彼女の姿』だと思ってますw(またここが私のツボでしてv)
それからはもーあばたもえくぼでないかとww

by 合歓木ゆん (2009-12-11 00:32) 

合歓木ゆん

>まりりん太さん
特にこの作品、完全に三つ編みの時のほうが20cmくらい髪が長いですよね!
私も『なんでここでおろしてセミロングなんだ? この場合少なくとも腰までは行くぞ?』と、思いましたよ……

まぁ、イメージ優先のせいかな~とは思いますが(汗)
by 合歓木ゆん (2009-12-11 00:34) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。