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『ドクターはプリンス』 津谷さとみ [◆ハーレクインコミックス]

ドクターはプリンス
ドクターはプリンス『ドクターはプリンス』
◆コミック化◆津谷さとみ
◆原作◆メラニー・ミルバーン
◆発行◆2009.12.



近道をしようとよじ登った壁から落ちた看護師アメーリア。そんな彼女を腕に逞しく抱きとめてくれた青年こそ、ニローリ国の国王の手術のために招かれた、世界的名医ドクター・アレックスだった。
最悪の恥ずかしい出会いののち、ふたりは恋に落ちるが、そんな時、アレックスが「死んだはずの王子に生き写し」と噂が立つ。やがてそれが真実だとわかったとき、身分違いのふたりには避けられない別離が訪れ…。
====================

ミニシリーズ、ニローリ・ルールズ2作目。一作目ヒーロー(元第一王位継承者)の双子の弟かも…?なドクターがヒーローのお話。
そして、ヒロインはニローリの国の中では反逆者とされる家の出の娘で……

津谷先生らしい、かわいらしい作品に見えつつ重いものを秘めた…素敵な物語でしたv
そしてまた、設定自体がツボでツボでvv生きているかもしれない王子、有能なドクター、反逆者の血筋の楔を背負った娘、有能な看護師……ヒロイン妖精設定がまたいいvv

彼が『王子ではない』と、一度確信してしまったとき、彼女が『それならば、彼は一時だけでも愛してもいい人』と、彼の中に飛び込んでいってしまうシーンが凄く印象的で(ノд・。)
きっと、彼女はラストのような展開にならなければ、一生彼の面影を胸に生きていったんだろうなぁ(T_T) そして、実は彼の子供を…なんて展開になったらすっごく喜んで子供を育てたりしたんでしょうねぇ……
なんて、馬鹿な事を考えながら読んでしまいました……
そしても~!彼が本気かどうかわからないくらい自然と彼女をくどく様が堪らないv
で、その伏線がラストに生きてくるんですもの~~vv

コミックス刊行は2作目の津谷先生ですが、作品数的には5作品目になります。
で、その短編の一作がニローリ・ルールズの番外編にあたります(いいタイミングで単行本化されることを期待してますが……)
少女漫画の要素をふんだんに秘めつつ、御伽噺の雰囲気を醸す津谷先生の作風が大好きで!
でも、実は欠点は、流れるような展開すぎて気持ちが止まらない事…だと、思っています。

ってゆーか。ヒーローかっこいいですよ……この軽くうれいた風情が最高…!ヒロインはイメージどおりふわふわ妖精っぽくてvv

ドクターはプリンス (ハーレクイン・ニローリ・ルールズ)『ドクターはプリンス』
んでもって原作。未読。
◆発行◆2008.5.


◆eBookJapanダウンロード◆
『ドクターはプリンス』


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ヨッシー

てっきりこれが1番最初だと思ってましたが、シーズン物にはかないませんね~
あ、前のコメントで先生のお名前を間違えちゃってスイマセンでした(汗・汗)

表紙のヒロインの髪型(とゆーか、流れ方)がちょっとかわいくない&ヒーローもイマイチかなーと思いつつ、前作の丁寧なストーリー展開とラストと、もちろんヒーローの足長具合(笑)もすごく好きだったので買っちゃいました。

いや~、中身は予想を裏切るヒロインのかわいらしさ&ヒーローのカッコよさにヤラれました♪
ヒーローの押せ押せ具合が全然いやらしくないのはさすがですね。
キスシーンもステキでしたが、1番のツボはドレスをプレゼントして「君も観念したほうがいいよ」でした♪♪♪(バカ)

こういう重たい設定って今までにも読んでるはずなのに、ズーンと響いたのは初めてかも。
そこらへんをうまく表現していらっしゃるので、展開が予想できるラストも感動的でした。
……誰かさんに見習って欲しいモンです(言っちゃった~♪)

津谷先生、5作目ですか???
今作と「砂漠の天使」とニローリのスピンと「プリンスは失踪中」と、あと一つは???
ニローリのスピンと「プリンスは失踪中」は、本編の8作目と同時か後くらいに『2in1コミック』で出るかなぁとか思ってますが、まだあるんですかっ!!
宙の雑誌掲載未コミック物のコミック化もいいですが、自社の分も早くコミック化してくれよ~ハーレ社さん~
読みたいやついっぱい出てきたよ~(号泣)
by ヨッシー (2009-12-04 14:12) 

まお

>ヨッシーさん

あと1作は雑誌で連載された小説
「いつかかなう夢/リズ・フィールディング」
の漫画化です。

同作者の「妻という名の契約」という作品の
スピンになります。
本作のヒロインは前作のヒロインの従姉妹にあたり、
前作のカップルの結婚式で、
今作のカップルが出会うという構成。
泣きの要素満載の佳作で、
津谷さとみ先生の画がよくハマっていましたよ。
by まお (2009-12-04 23:32) 

ヨッシー

まおさん、情報ありがとうございました♪

スピンってことは、元ネタ?の方は違う人が描いてるのか、ハタマタまだ誰も描いてないのか……

ちょっと複雑……(苦笑)
by ヨッシー (2009-12-05 01:03) 

まお

>ヨッシーさん

言い忘れてました。
「妻という名の契約」の方は
まだ漫画化されていません。
実はリズ・フィールディング作品のいくつかは
世界観が共通してるようで、
「妻という名の契約」のヒーローは
牧あけみ先生がコミック化した
「寄り道の恋」にちらっと出てきてます。
こういうのがスピンの醍醐味ですよね~

by まお (2009-12-05 21:39) 

まお

ニローリ・ルールズ2作目。
今回のルールは「ニローリの王位継承者は
反逆者の血縁者と結婚してはならない」

ってね、
一作目で大体話の流れって読めちゃってますでしょ。
基本線は王位継承者が《ニローリ・ルールズ》に
抵触する相手と恋に落ちて
次々に王位継承を辞退していくという。
一作目の内容が結構な乱高下で
ドラマチックな作りでしたし、
2作目ともなると流れ読めてるだけに、
前作ほどの衝撃は無かったですね。

これは完全に読み手側の問題なんですけど、
「どうせ王位より彼女の方を選ぶんでしょ」と
なめきった視線で読んじゃうんで、
感動が薄い薄い。
津谷先生の作画は雰囲気バッチリでしたし、
話の内容もよく出来てると思うんですが、
そういう理由で楽しさ半減しちゃってるんで…
まことに申し訳ない限り(__)

作品内容に関しての印象は概ねゆんさんと一緒です。
津谷先生の作画が可愛らしいのなんのって。
「初めてのルージュ」で描かれたとおり、
津谷先生は可愛らしいだけではなく、
画に品があるので、
ヒストリカルでもロイヤルでも大丈夫。
(牧場物とか軍隊物とかの荒っぽい系は
さすがに厳しいと思いますが)
ただ、宙のメインの先生方みたく、
描きすぎて質が落ちたり、
飽きられたりというのは避けたいので、
良質な作品を程々のペースで
地道に描いていって頂けたらなと。

by まお (2009-12-06 06:17) 

合歓木ゆん

>ヨッシーさん
ついでに(笑)この作品の感想はシリーズの次の作品とセットにしたかったのでww

あぁ、ヨッシーさんのヒロインとヒーローの表現にうんうんとうなずいちゃいましたよv
「君も観念した方がいいよ」は私もやられちゃいましたよ~v
うふふふふv

ちなみに、『いつかかなう夢』は車椅子ヒロインの切なくも悲しい…でも凄く前向きで気持ちいい物語でした!
原作をずいぶん前に読んでいたのですが『車椅子ヒロインの作品をコミック化は難しいんだろうな~』と、思っていたものをすごく素敵に仕上げてくださって吃驚!

でも、この作品、実はコミック作品よりその前に連載されていた小説の挿絵のほうが大好きと言う困ったことに陥った作品でもありましたよww
津谷先生の挿絵の雰囲気すごくいいんですよ~vv

by 合歓木ゆん (2009-12-11 00:56) 

合歓木ゆん

>まおさん
と言うか、このシリーズ、シリーズの企画が出てきた時点でその辺が読めちゃってるんですよね~www
なので、もう『どうこじつけて逃げていくのか、ラストはどうするのか』を楽しむしかないかとww
ただ、本作の場合どう考えてもヒーロー王位蹴りそうだったww

その辺が作家連作は初めて~というイギリス作家陣の企画力の弱みでもあるのかもしれないですね(汗)

そして、津谷先生。
どうでもいいんですが(笑)カバーコメントにも在りましたが、先生この作品執筆時引越し&家の建て替え真っ最中のうえご家族の不孝やらいろいろあってる最中で……(詳しくは?ブログを追われると…)お仕事されてた事にも吃驚したくらいで(汗)あの時期に描かれてこの質なら~とか思ってしまいましたよ……
でも、量産されると飽きられる可能性はあるんですよね~
やっぱりイメージのあるものをじっくり模索していただいてほどほどが望ましいですよね……

また挿絵描いていただけるのでも嬉しいなぁvv
by 合歓木ゆん (2009-12-11 00:57) 

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