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『いつしか花嫁候補』 藍まりと [◆ハーレクインコミックス]

いつしか花嫁候補
いつしか花嫁候補 (HQ comics ア 2-8)『いつしか花嫁候補』
◆コミック化◆藍まりと
◆原作◆エミリー・ローズ
◆発行◆2010.11.



亡き父の奇妙な遺言により、大富豪ミッチ・キンケイドは人生の危機に直面していた。父の愛人の子をひきとり、1年間面倒をみなければ全財産を失うのだ。愛人の子は今、叔母カーリーのもとにいる。
「その子を渡せば10万ドル払おう。いや、50万ドルか?」ミッチは札束をちらつかせたが、カーリーはイエスと言わない。そして金はいらない、自分もキンケイド邸に住むのが条件だと言いだした。
くそっ、何が目的だ。まさか僕のベッドを暖めて結婚を迫るつもりか?
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ミニシリーズ『キンケイド家の遺言ゲーム』の2作目。
次男ミッチの物語。
彼に課せられた試練は『父の愛人の子(彼にとっては弟)をひきとり、一年間面倒をみる』というもの。だが、亡くなったその愛人の双子の妹は姉の忘れ形見を手放そうとせず、どうしてもと言うならついてくると言う。さらに彼には小さな子供に対するトラウマがあって……

原作を既読なのですが、実は原作ではどうしてももやもや~~っとする部分があって、どうしてもすっきりしない作品でした。
そのうちの一点は藍先生が判断でさくっと消して下さった(あとがき参照)ミッチの前婚約者の話。子供たちの父親である前の夫の元に帰っていった事をそこまで非難しなくても…と、思っていたので、さらりと流す&消してくださってあったのでほっとしました。(一度はミッチのもとに走ろうとした事を責められていたのかしら??)
もう一つは兄弟の亡父エベレットとマーリーンの関係。物語の機軸になる部分ですのでないと話にならないとは判っているのですが、作中でがんがん語られるマーリーンの素行がもう頭を抱えたくなるようなものばかりで。どうしても作中で決着がついたと思えない……銀行にお金を預けてあったモノも本当にそんな理由かどうかなんて判らないじゃないですか!
とはいえ、もう亡くなった人だし、(エベレット父ちゃん曰く、彼と似たもの同士らしい…ので、生きてればいいカップルだったのだろうか?)いいほうに解釈するしかないんだろうな~~そこがメインの話でもないのだし…と、すっかり染まってしまったロマンス感覚に頭を抱えるのでしたw 最終的にレットが幸せになりさえすれば……

ともかく、その点に目をつぶって(笑)
ストーリー的に珍しく?ヒーロー視点の物語になっています。一応ヒロイン視点で話が進むのですが、気持ちの乗り方が(特に中後半)ミッチ視点になるんですよね…
なので、結婚に至るまでの展開が意外と早いのにすとん、と、気持ちが入ってくる。レットとカーリーに惹かれるミッチ。そして、自分の気持ちと相手の気持ちに疑問を抱きつつ…でも、レットと愛情をかわすミッチの姿に否応なく傾いてゆく気持ちを自覚するカーリー。 ミッチの感覚で盛り上がって、カーリーの感覚できゅんとしてしまう~~

そして、ラストの展開が凄く素敵なのです~~vv 原作の展開を凄く気持ち良く切り貼りしてあって、かつ、ナディアがすごくかっこいいvvv
もうもう次作が楽しみです~~vvv


いつしか花嫁候補―キンケイド家の遺言ゲーム〈2〉 (ハーレクイン・ディザイア)『いつしか花嫁候補』
んでもって原作。既読。
◆発行◆2009.10.
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