『美女と悪魔◆全２巻』 津谷さとみ

『美女と悪魔◆１』
『美女と悪魔◆２』
◆コミック化◆津谷さとみ
◆原作◆デボラ・ヘイル
◆発行◆2010.11.



貧しくも心やさしい娘アンジェラの前にある日、隣の伯爵家の跡継ぎダヴェントリ卿が訪ねてきた。戦場で負った醜い傷を仮面で顔を覆い隠し、人目を避ける彼を村人から“悪魔”卿と恐れられていた。
そのダヴェントリ卿が私にいったいなんの用だろう?　アンジェラが警戒しながら用件を尋ねると、ダヴェントリ卿は重い口を開き、唐突に結婚を申し込んだ。死が迫る祖父を喜ばせるため、期限つきの偽りの婚約を・・・。
心を閉ざした男に惹かれるとも知れず、アンジェラは承諾した。
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あぁあぁぁ！なんて素敵なマリアージュ！
この作品の予定を見つけたときからときめいておりましたが、予想以上の仕上がりにのたうっております～～ｖｖ
この原作を読んだのはもう五年近く前なのですが、はじめて読んだ時に作品から溢れ出る重苦しくも優しい展開と、どこかおとぎ話めいたファンタジックな雰囲気にすっかり魅了され、今でも自分の中で上位にあり、デボラ・ヘイルの作品を好きになるきっかけとなった作品でもありました♪
当時、ヒストリカルの作品と言うと、どこか生臭いところのある作品が多い印象があったのですが、それを払拭してくれた作品だったりもします。（個人的な感想だとは思いますが）
戦争に纏わる生臭い過去さえも優しく受けとめられるのは何故なのでしょうｖｖ

その作品を！津谷先生がとても細やかに優しく表現して下さっててｖ　うっとりです～～
ちょっと原作を読み返す余裕がなかったのですが、私の中のイメージ以上でもうもう！
この作品、素敵な要素がたくさんあるのですが、それを綺麗に印象的に纏めて下さっててｖｖ
仮面の伯爵でしょう？彼に纏わる怪しいうわさ。夜闇で語らう星の囁き。悪魔と天使。偽りの婚約。仮面舞踏会でしょう？ちょっと情けなくも姉を庇う可愛い弟とか、気の良い老伯爵もｖ　情けない牧師さんまでいとおしいんですがｖｖ
でもやっぱりラストのラブレターでしょうｖｖあぁああぁぁｖｖｖ（ごろごろ）

私の言葉じゃとても伝えきれませんｖｖ
是非とも皆さんに手に取っていただきたいです～～ｖｖ

ちなみに、この原作、津谷先生が『ヒストリカルを描かせてもらえるようになったら是非ともこの作品にチャレンジしたい！』と、惚れこまれてご自身で推挙された作品との事。　うう納得です～～ｖｖ
そう言えば、今までの作品だとどこかつめつめな印象のあった津谷先生ですが、この作品は大きな翼をゆったり広げた印象で寸分の漏れもなくうっとりさせて頂けましたｖｖ


『美女と悪魔』
んでもって原作。既読。
◆発行◆2004.6.
◆再販◆2010.6.（ハーレクイン文庫）

タグ：津谷さとみ デボラ・ヘイル 『１９世紀ヒストリカル』 『偽りの恋人』

コメント 2

おおっ、津谷先生自らが描きたいと思ってらっしゃった作品なんですね。(*^▽^*)すごく納得です。

ヒストリカルは二冊組が多いから敬遠する人もいるかもしれませんけど、この作品は本当に自分的にも大当たりだったので、立ち読みだけしてどうしようか迷っている方にはマジでお薦めです～。(本を読むワクワク感を久しぶりに取り戻せたというか、もっとこういう作品が読めたらな～と思います(*'-'*))




by りらっくまま(RelakkuMama) (2010-11-12 23:22) 

＞りらっくままさん
そうなんですよ～♪　ブログのコメント欄で漏らされていました♪（おいおい）
それもあって楽しみでかつ読んで納得でしたｖ　ね～(*´ -`)(´- `*)

ほんとに。隅からスミまで詰まってて、かつ、１巻目だけでもほっとする展開もあってｖｖ
まさに『読み応えのある』作品でしたよね～ｖｖふふ♪
共有できてうれしいです～～ｖｖ
by 合歓木ゆん (2010-11-16 07:55)