『値札つきの愛』 藍まりと

『値札つきの愛』
◆コミック化◆藍まりと
◆原作◆エミリー・ローズ
◆発行◆2011.2.



亡き父の奇妙な遺言により、1年間、ダラスのペントハウスにひきこもることになったナディア。
門限は12時。友人に会うことも仕事も許されず、条件を破れば相続権がなくなるのだ。11年前に夫を亡くして以来、仕事や遊びで気を紛らわせてきたのに…。父は私を閉じ込めて何がしたいの？　
わからぬままに時は過ぎ２か月たったある日、ずっと留守だったペントハウスの隣人が彼女の前に現れた。が、その姿を目にした瞬間、ナディアはショックのあまり気を失っていた!
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ミニシリーズ『キンケイド家の遺言ゲーム』の三作目(最終話)　兄弟の末、妹のナディアの物語。
彼女に課せられた遺言は豪華なペントハウスでの引き篭もり生活。月に使えるお金は二千ドル……日本円に換算すると現在のレートでは１６万円くらいですか(汗)引き篭もってるんだからソレで少ないと言うのは流石に庶民と感覚が違います(汗)　でも、『暇だから買い物ばっかりして暮らす』には確かに少ない…のかも。いや、一回の食事で一万以上使ってたりしたら一週間もたないのは確か。飲みまわるのも無理ね？（その前に夜の外出があれなんだけど）
悠悠自適に暮らすには十分だけど、自堕落な生活は出来ない金額…なのかしら？
しかし、諦めた高いコーヒーってどれくらいの金額…？
まぁ、意図としては『会わせたい人物がいるからここにいろ』と言う乱暴な表現なので金額は関係ないのでしょう。関係ないけど気になってしまう（笑）

ナディアの出会った人物は、亡くなったと思った彼女の夫。
そして、実は結婚を反対していた父親によって引き裂かれていたのだと知る。
復讐を企てていたヒーローの気持ちのやり場は？誤解していた分整理のつかない彼女の気持ち…そして、事故の後激変してしまった状況故に二人の気持ちは行き場を見失い……
二人の状況が苦しくて切なくて。気の強いお嬢様ヒロインであるからこそさらに痛い……

やっぱりラストの手紙のシーンでジーンときますｖｖ
特に今回は手紙を受け取る時期が他の作品とはずれているので、このシーンで他の二作品のラストが引立つのですｖｖ 　時系列順に、本作を読んだ後、前作のエンディングだけ読み返しに戻るとかありかもｖｖ
一番最後の作品が一番最初にエンドロールを迎えるとは（汗）

三部作の中で一番構成を弄ってあるお話でもあると思います。
イメージは変わらないと思いますが……まさか一年の最後まで行かないとは思いませんでしたｗ（ただ、そのお陰で三兄妹そろってのハッピーエンドを感じられる構成になっていたので流石と唸らせて頂きました……）
原作を読んでいたとき、この作品が一番藍先生のイメージとは違っててどうなるのかと思ったのに……一番のお気に入りになるとは………（でも、ヒーローとしてはランドが好きだｖｖ）
一つ消えてて残念だったなぁと、思うのは、ヒーローがKCLを失脚させようと張り巡らせた策略をつぎつぎと破っていった総務部長がヒロインだったという設定かも（笑）出てないだけで消えてはいないのですがｗ

たぶん、原作読むと『好きなあのシーンがない！』と、なりそうですｗｗよ？
事故の真相は…想像したそれであってると思いますからッ！（笑）
あぁ、でも、原作と読み比べて藍先生の手腕に唸るというのはありかも。原作は原作で面白いですし（夢中になって読みましたから）

ついでに。
裏表紙に爆笑してしまいましたｗｗｗｗｗ
ミニシリーズ三作目で忘れがち＆ちょっと眉をひそめてしまいそうなタイトルを絶妙に逆手に取ってくださいましたｗｗｗｗｗ

『値札つきの愛』キンケイド家の遺言ゲーム〈3〉
んでもって原作。既読。
◆発行◆2009.11.

タグ：藍まりと エミリー・ローズ ◆キンケイド家の遺言ゲーム◆ 『再会』 『過去の傷』

コメント 2

まだ読書力が復活してなくて、パラ見程度なのですが……
裏表紙！！！
ヒロインの美脚にばっかり目がいって気が付かなかったー！！！！！
藍先生はこーゆーお遊びもできるんですね♪
あ～でも、難癖？を無理やりつけるなら、表紙とは違う衣装にして欲しかったかな（苦笑い）
by ヨッシー (2011-02-05 11:22) 

＞ヨッシーさん
早く読書する気力が沸くといいですね(；ωﾉ|柱|。。。
すごく判るだけに……なるたけ気持ちを楽にして過ごしてください～～

うふふ♪
ヨッシーさんッたら！これはおんなじ衣装だから映えるんですよｖｖ　つまり表紙の時点で実はすでに……の仕込みネタだとｗｗ
by 合歓木ゆん (2011-02-05 14:03)