『罪な伯爵』 福原ヒロ子

『罪な伯爵』
◆コミック化◆福原ヒロ子
◆原作◆サラ・クレイヴン
◆発行◆2009.9.



広告会社に勤めるローラは、顧客のパオロに頼まれ、偽の恋人になりすましてイタリアを訪れた。
マザコン気味のパオロだが、母親の押しつける結婚相手からは逃れたいというのだ。しかし一枚上のパオロの母は、迎え撃つ準備を整えていた。
自分の甥・ラモンテッラ伯爵――彼がほほえめば、ジュリエットもロミオの元を去ると言われるほど魅力的な男性。彼にローラを誘惑させて、息子の恋をぶち壊そうという計算だ。
ローラはまんまと計略にはまり、伯爵に惹かれていくが…!?
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ヒーロー叔母のインパクトの強さに乾杯！
こんな大きな年の息子がいるのにこの若さ！しかし、こんなに若いこの年の女性がいるのか？と言われたら……いるよな～と、思わず苦笑。（いろいろ手が入ってそうだし…）　絶妙な作画だと思います……

放蕩モノのヒーローが、ヒロインの純真さと無垢な美しさに惹かれてゆく様がなんともいえませんでしたｖ
ぼろぼろミスをするヒロインは可愛いしｖ
罠にはめるつもりがハマっていくヒーローは楽しいしｗｗ

発行間隔で言うと１年ちょっと（前作は2008.4.刊）なんでそんなに間が開いたほどじゃないんですが（むしろ福原先生の今までどおりの間隔）、すっごくお久しぶりな気がするのはその間に大量の発行があったせいかも知れません……
そして、その間にこういう絵柄に飢えておりました！！　おかえりなさいませ～～･ﾟ･(ﾉД`;)･ﾟ･

福原先生の作画は少女漫画初期の作家さんが大人向けに描いたって言う感じなんですが、も～どのキャラクターもデッサンがお見事。ラインの美しい事美しい事ｖｖ
肉感的で立ってるだけでこれほどエロくさくなるヒロインは他にいません！（ただしイヤラシクナイｗ）　今作ヒロインの背中のラインに何度やられてしまった事かｗｗ
ただ、難を言うならふきだしの迫り方がぎゅうぎゅうに感じられてしまって苦しくて…そして、時折顔の中身だけ漫画になるんですよｗｗ　インパクトはあるんですが初めの頃それが凄く苦手でした(^_^;)


今作でしみじみ思ったんですが、いつか福原先生のヒストリカル…摂政期モノを見てみたいです～～ｖｖ
むりかなぁ？　でも、最近ヒストリカルも敷居が低くなった気がするので期待したいｖｖ

『罪な伯爵』
んでもって原作。未読。
◆発行◆2007.2.

ぽちっとお願いｖ

タグ：福原ヒロ子 サラ・クレイヴン 『貴族』 『偽りの恋人』

コメント 2

福原ヒロ子先生は大好きなんですよ～
セブンティーンで描いてらした頃から、「性の目覚め」～って感じでもうメロメロ(^_^;)

でも、この作品は興冷め～(ーー;)
だってだって、事業資金をせしめて逃げたヒロインの父の友人も含めて、作中の悪い人間にほとんど罰が当たってないんですもの！！

私は勧善懲悪モノが大好き。
ついでに復讐モノも大好き。
悪い人間に天罰が落ちるの見るともう胸がスーッとします。
まさにカタルシス(^^)v
それなのに、ああ、それなのにそれなのに。

ヒーローにももっとガツン！とお灸をすえて欲しかったのもありますが、
なんといってもヒロインを利用した挙句に逆恨みしたあのロクデナシには、
「借金まみれで落ちぶれて物乞いになる」くらいにはなって欲しかったですわっ。

というわけで、かなり欲求不満の残る作品でした。
できれば、福原先生ともまた別の作品でお会いしたいです。
また、一年半後くらいですかねぇ^^;
by まお (2009-09-10 23:22) 

＞まおさん
『性の目覚め』！なんて素敵な表現！！
すんごいよくわかります！！

＜天罰
………いや、きっとこのストーリーの裏ではどんどんじわじわと悪い方向に首を締められていっているのだと信じて疑っておりません(笑)
なんと言っても彼はあの結婚に同意したらしいですから(笑)
というか、確実にあの男の結婚相手は母親と同じくらい性悪でばちばちと陰険に火花を散らした結果、すべてを見捨てて全部引っつかんで出て行ったに違いないと……
その上別に愛人として抱えていた女ともごちゃごちゃあって…とかｗｗ
でも、見えないとスカッとはしませんね～～

二人のエンディングもはっきり言って『像を取っ払ったって何のこと？』とか思ってしまったしｗｗ（いや、理解は出来たんですがｗｗ）

まぁ、ヒーローは兎も角あのヒロインには復讐とか出来そうにありませんし……心の底から救おうとする悪寒がｗｗ

福原先生も次回作楽しみですよねぇｖｖ
せめて１年後くらいだと嬉しいなぁと思いつつｖｖ（今回は出版社移動のごたごたがあった事を加味してｗｗ）
by 合歓木ゆん (2009-09-14 18:56)