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『仕組まれた王家の結婚』 卓美涼 [◆ハーレクインコミックス]

仕組まれた王家の結婚
仕組まれた王家の結婚 (HQ comics タ 7-1)『仕組まれた王家の結婚』
◆コミック化◆卓美涼
◆原作◆ニコラ・マーシュ
◆発行◆2009.11.



名家の令嬢ながら束縛を嫌って建築家として働いているブリアは、ある時、出張先でエキゾチックな男性サムと出会う。危険なほどに熱い彼の視線と、激しい、ただ1度きりの抱擁が忘れられない。
しかも別れ際に彼は、「僕たちはまた出会うだろう」とふたりの運命を予言するかのような言葉を残した。
そして、その言葉どおり、ブリアの次の出張先、中東の王国アダラでふたりは再会するが、なんと彼はアダラの王子として「僕は君と結婚する」と一方的に宣言してきた…!
====================

独立心旺盛なオーストラリアのお嬢様と中東の王位継承者の物語。
お嬢様と言えど、ヒロインは自立が身上のキャリアウーマンで、二人の出会いも彼女が建築会議の講師に、彼が出張先で空港で出会う。
その後、無理やりに向かう羽目になった中東の王国で再会……
巧妙に仕掛けられた再会は実は思惑を秘めていて……なんですが、その思惑にいろいろ絡んできててくすぐったくてすごく素敵v
強引なんだけど繊細な王子の内面を感じさせられ包み込まれるような素敵なお話でしたv
作画は丁寧で細やかでやわらかなゴージャス感にあふれてて、『魅惑的な中東の王国』にぴったりv

問題は……ヒロインのキャラクターデザインかと(汗)
このストーリー展開なら、ヒロインとヒロイン友人のキャラ設定が逆だったほうがストーリーが引き立つと思います。
独立心旺盛で男社会でばりばりやってるはずのヒロインが、ふわふわの綿菓子みたいに見えるのはちょっと(汗) 本気で『男になんか負けるもんかッ』ぐらいの気合があるならこんな外見(少なくとも髪型)してないですよ~

作画はハーレデビューの卓美先生。
ハレ社の公式ページではデビューは集英社となっているんですが、コミックスはプリンセスからの出版履歴があります(汗)
上でも書きましたが、どこか懐かしさを感じさせられる繊細な作画なのでハレコミはちょっと懐かしい絵のほうが…といわれる方にはぴったりかとv
表紙からはコレだけ詰まった作画だと想像つきませんでした(笑)
でも、完成度が高いわけでなく時々揺らがれるので気になる人は気になりそうだなぁ~~ヒーローもヒロインも大人っぽく描かれようとされているんですが、ふとした瞬間に幼くなって……

仕組まれた王家の結婚 (ハーレクイン・イマージュ)『仕組まれた王家の結婚』
んでもって原作。未読。
◆発行◆2009.4.




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コメント 6

まお

ゆんさん、おはようございまーす(^^♪
なんだー、好きな順じゃなくて、
単なる読んだ順でしたかー、残念(^^;)

で、この「仕組まれた王家の結婚」
タイトルだけ見るとまるでヒストリカルですよね。
私なんか表紙見てもまだそう思い込んでて、
中身読み出して
「あれっ?」とやっと気づいたくらいで(^^ゞ
てっきり中世のヒストリカルだと思って
楽しみにしてたんでガックリ…
いえ、勝手に勘違いしてた私が悪いんですが。
でも、そのせいでこの作品への見方が
多少厳しくなってしまったことは否めないかも^^;

私の好きなタイプであるはずの
自立しているヒロインなのに、
全然好印象じゃない、むしろ嫌いなタイプ…
やっぱ元来金持ちの嬢ちゃん、
ってとこに引っ掛かりが。
なんでもかんでも比較したらダメなんですけど、
今のところほぼ私の理想である
「砂漠の楽園」のヒロインに比べたら、
全然自立度低いっすよ。苦労してないし。
ホントは父親がむにゃむにゃしてたし。
いい血統のポメラニアンがあったかい部屋の中で
お気に入りのおもちゃがない、
って飼い主にきゃんきゃん吠えてる程度の印象。

また、それを助長するのがこの甘ったるい作画。
作品を選べばそんなに悪い絵柄でもないのでしょうが、
ゆんさんのおっしゃるとおり、
アフガンハウンドみたいな
あのヘアスタイルには閉口しました。
それに表紙ではきりっとしたクールな画に見えたのに、
実際の画は想像以上に繊細な描線だったことに
実は失望した私…
残念ながら私の好みではないんですよね~
こればかりは好みの問題なのでどうしようも。
好き嫌いの尺度だと嫌い側に傾いている作風なんで、
よほどストーリーが自分好みでない限り
評価厳しくなっちゃいますね(^^ゞ

そうなるともう細かい部分が
いろいろと気になってしまって。
例えば、ヒロインがヒーローに連れられて
アダラの街を散策する場面。
中東なのに女性があんなに肌出して
街中歩いててもいーんですかっ?(・・;)
原作は本国では2008年発行なので、
現代では緩和されているのかも知れませんが、
少なくともこれまでのシーク物だと
そこらへんは厳しかったんですが。
それにハッピーエンドのラストシーンなはずのに、あのヒーローの表情と目線は一体何?
やたら険しい表情と
ヒロインから反らした怒ったような眼差し。
あれだとまるで
実はまだ裏がありますパターンエンドですよ。
総体的に見ても細やかで繊細な作画のせいか、
印象が散漫で一つ一つのエピが心に残らなくて…
このレビュー書くのに
再度読み直さなければならなかったくらいでして。

画風の好みはいかんともしがたいですが、
細部にまで配慮して、
今以上に洗練された大人の画になり、
尚且つストーリーに
もっとメリハリを付ける工夫をしてくれたら、
評価はぐっと上がるんですけど。
もっとも、
これはあくまでも私の個人的評価に過ぎないので、
さーっと聞き流しちゃって下さい^^;
我ながら予想以上に
随分厳しい評価になっちゃったなと思ってますんで。


by まお (2009-11-07 13:37) 

りらっくまま

はじめまして、ゆんさん。(^-^)

実は、私が本格的にロマコミを読み始めたのは去年からなんですが(原ちえこ先生の「エマと伯爵」をダウンロードして読んだのがきっかけだったかも)、なにぶんハレコミ関係は既にかなりの冊数が出ている為、どの本が面白いのやら、色々なブログで感想を参考にさせていただきながら読破に励んでおります。

先だってのハーレクイン30周年記念パーティーレポでは、一読者として色々と考えるところも多々ありました。

ゆんさんが教えてくださったおかげで、さっそくハーレ本家のサイトでも花津先生の作品をダウンロードしました。
値段は本家だけあって安い、そして画像が綺麗☆冊数がまだ出揃っていないのだけが残念です。(*_*)
既にYahooとかeBookとかありますから、色々と難しいのでしょうが……。
これからに期待したいところです。

では、これからもまたお邪魔させていただくかもしれませんが、よろしくお願いします(^-^)
by りらっくまま (2009-11-07 22:08) 

合歓木ゆん

>まおさん
上では書かなかったんですが、この本、必死でヒロイン転換しながら読みました……(丁度ヒロイン友人がイメージだったので転換しやすかった……)
ヒロイン転換するとイメージが良かったので、かなり評価が甘いかもw(ヒーローの思惑ありまくりの行動が可愛くてw)

というか、完璧にまおさんの好みの絵柄じゃないですね(汗・それはよくわかってましたがw)

ただ、作品とキャラ設定をしっかりされて、作画に落ち着きが出てこられたらこの画風はとても強みになると思うんですよ!
頑張っていただきたいなぁ~と、思います♪
by 合歓木ゆん (2009-11-10 22:33) 

合歓木ゆん

>りらっくままさん
コメントありがとうございます♪
レスが遅くなってしまって申し訳ありません(汗)
ちょっと意見が一般と外れているかもしれない(汗・自覚はある)ブログですが、参考にしていただけているようでとても嬉しいですv
(多分、私の意見より毎月の新刊アンケートで上位を取った作品をチェックされると間違いないと思いますが(笑…っていいのかな))

また、レポートの方にも目を通していただきましてありがとうございますv
少しでもお心に残りましたなら…

なるほど~((φ(..。)<電子書籍
画像が綺麗なのは嬉しいですね!
ハーレクイン専門サイトと言う事でいろんな企画が自由に出来るでしょうし、そういう面でも期待できるといいですよね!

是非またおしゃべりしていってくださいませv

by 合歓木ゆん (2009-11-10 22:35) 

なすか

私も見た目はルーのが良い!と思いましたよ~
by なすか (2009-11-11 09:20) 

合歓木ゆん

>なすかさん
そう!彼女の方が断然良いですよね!
というか、彼女が出てきた所為で?評価が甘いですww
いろいろ引っかかりそうな展開なんですが(爆笑)転換しながら読んだら気にならなくなって~(というか、いっぱいいっぱいになったww)
別にこんなところで無理やりゴージャスっぽくしようとしなくても…とか思ってしまった私(汗)
by 合歓木ゆん (2009-11-13 21:22) 

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