R-2524『秘書になった王女』ナタリー・アンダーソン

『秘書になった王女』
◆ナタリー・アンダーソン
◆邦訳・2010.8．
◆原作・2009．

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浅はかな“パーティー・プリンセス”
あなたにだけは、そう思われたくなかった。
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リスは騒乱のアリスト王国から追い出され、兄のいるオーストラリアで自活する事を求められていた。
兄の紹介で雇われた会社での秘書業務は思い通りにならない事ばかり。
なんの仕事もまともに出来ない彼女に社長であるジェイムズは、なんとか彼女なら出来るのではないかと言う大きな仕事を与えるが……彼女は、最後の詰めを誤まってしまう。
そんな彼女にジェイムズは再度、無茶とも言える条件でチャンスを与える。
チャンスは一週間。初めて私を信用してくれた彼のためにも今度こそ絶対に成功させて…自分の居場所も彼も手に入れるわ！

ミニシリーズ『ダイヤモンドの迷宮』七作目。アリスト王国第二王女エリッサの物語。

この作品の不幸な点は(笑)仕事に一途でまっすぐで誠実な姉と、同じように軽薄かと思いきや実は不幸な現状と望めぬ恋に苦しんでいた友人のお話の後の作品だった事かと(汗)
ただ、彼女は彼女なりに苦しんでいてそこから逃げ出したくてもがいていたので…全く違う展開の話として楽しめば……いや、本人も認めているけど、前述の二人に比べたらどうしても軽くなるのでうーんと思いそうかも……常識ないしなぁ～いや、だから追い出されてたんですがｗ
定時出勤定時退社さえしていなければそこまで引かなかったんですケドｗ　がんばってたし……ボランティアのくだりはとても素敵だったしｖ

しかし、自分で期限付きのきつい仕事を与えておきながら休む暇なく○○○させておいて、進行状況の確認もせずにヒロインの行動に文句を言うヒーローに唖然としました(笑・そのご自分で猛烈に反省してたところが楽しかったですがｖ)

ただ、作品としては綺麗に纏まっていて、読んでいてほわんっと気持ちが高揚する素敵な作品でしたｖ
重たい展開が続く中で可愛いヒロインとお話を楽しませてもいただけましたｖ

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